今回は、NBAで活躍する日本人選手の八村塁選手についてお話ししたいと思います。
八村塁選手は、2023年9月に行われたFIBAバスケットボールワールドカップ2023で、日本代表が48年ぶりに自力でパリ五輪出場権を獲得したことに対して、祝福のメッセージをツイッターで発信しました。
しかし、八村塁選手自身はこの大会に出場を欠場していました。
なぜ八村塁選手は日本代表を欠場したのでしょうか?
パリ五輪には参加するのでしょうか?
八村塁のNBAでのキャリアや日本バスケ界との関係を交えて、考察してみたいと思います。
八村塁がワールドカップを欠場した理由とは?
結論から言いますと、八村塁選手がワールドカップ2023を欠場した大きな理由は自分自身のNBAでのキャリア成功を優先した為です。
八村塁選手は2023年の1月にNBAの名門であるロサンゼルス・レイカーズに入団する事になり、そのシーズンのプレイオフでは大活躍を果たしました。
そのオフシーズンの裏側で今回ワールドカップ2023が開催され、出場を欠場する事になります。
八村塁選手は、この大会を欠場する理由について「初めてのフリーエージェンシーに備えて今後の自分のNBAキャリアを優先して考慮させていただき、このように判断いたしました」とコメントしました。
その後、無事にレイカーズと3年総額5100万ドル(約73億4400万円)の再契約に合意する事になります。
これは、日本人選手としては史上最高額の契約であり、NBAでもトップクラスの選手に匹敵する金額です。
レイカーズにはレブロン・ジェームスという世界でのトップ選手がいます。
そのレブロン・ジェームスとオフシーズンでともにトレーニングを過ごし、最高の状態で新シーズンを迎えることになります。
八村塁は、レイカーズでのキャリアをさらに発展させるため、NBAでの成功が非常に重要だと考えているようです。
日本バスケファンとしては、今回のワールドカップ2023での八村塁選手の活躍を見たかったという声が大半であったと思います。
ですが私は八村塁選手の考えを尊重したいと思います。
八村塁は日本代表として常に最前線で活躍をしてくれていた!
八村塁選手はワールドカップ2023を欠場してしまいましたが、常に日本代表を背負って最前線で活躍してくれていました。
2019年7月、FIBAワールドカップ中国大会の日本代表に選出され、大会直前の強化試合ではFIBAランク22位のドイツに86-83で逆転勝利し、自身はチーム最多の31得点を記録します。
レイカーズ時代の戦友でもあり、ワールドカップ2023ではMVPを獲得したデニス・シュルーダー選手を倒したのには、本当に日本代表は強くなった!!!という印象を受けましたよね!!
ただワールドカップ本線では対戦相手に徹底マークを受け、チームもその後、アメリカとの対戦で大敗を喫し、3連敗することになります。
続く2021年には、東京で行われたオリンピックにも出場しており、日本代表のエースとして1試合平均37.6分の出場で22.3得点、6.7リバウンド、2アシストを記録しています!
もちろんこのオリンピックでも常に対戦相手のマークが厳しく、スペイン、スロベニア、アルゼンチンに3連敗となり、中々、アジア以外では日本は勝つ事が出来ませんでした。
日本立ちはだかるアジアを超えた世界の壁は本当に高く、それを超える期間は長いものでした…。
ただ、ワールドカップ2023の日本男子バスケ代表は八村塁選手がいない中でも、渡邊雄太選手がチーム全体を引っ張り、自力でのパリ五輪出場を決める事が出来、最高な形で、締めくくる事となります!!!
八村塁の2024パリ五輪出場へ高まる期待!
八村塁選手は、2024パリ五輪に出場する意向があるとされていますが、最終的な決定はNBAのキャリアや体調によって変わる可能性があります!!
日本代表のトム・ホーバス監督は、「僕は、彼がやりたいなら彼から声をかけていいと思う。私たちのスタイルをやらせます。彼は入って欲しいけど、彼はやらないなら(出場しないなら)、このメンバーでいいチームを作りましょう。自信あります」とコメントしています。
トム・ホーバス監督らしい愛のあるコメントだと思います!!!
日本代表がワールドカップでパリ五輪出場権を獲得した際に、八村塁はツイッターに「炎と感謝」の絵文字を投稿しており、ファンの間でも次は出場してくれるのかな!???と期待が高まっています!!
八村塁選手がNBAでの今後のキャリアを優先するのか、日本代表として国の威信をかけて戦うのか、プレッシャーが重くのしかかり、揺れる心の中で決断を迫られているのかもしれませんね。
八村塁のNBAでのキャリア振り返り
八村塁は2019年のNBAドラフトでワシントン・ウィザーズへ入団
八村塁選手は、2019年にNBAのドラフトで全体9位に指名され、ワシントン・ウィザーズに入団しました。
日本人選手としては初めての1巡目指名であり、NBA史上でも最高の成績でした。
八村塁は、ウィザーズでのルーキーシーズンから先発に定着し、平均13.5得点、6.1リバウンド、1.8アシストという好成績を残しました。
また、NBAオールスターウィークエンドにおけるルーキーチャレンジにも出場し、14得点、7リバウンド、4アシストを記録しています。
八村塁は、日本人選手として初めてNBAオールルーキーセカンドチームに選出されるという快挙を成し遂げました。
八村塁は、NBAでの適応力とポテンシャルを見せつけるルーキーシーズンを送りました。
八村塁が日本人初のプレイオフ進出となる
八村塁選手は、ウィザーズの主力として活躍しましたが、開幕前に流行性角結膜炎となり1週間ほど離脱するというアクシデントに見舞われます。
レギュラーシーズンでは57試合に出場して平均13.8得点、5.5リバウンド、1.4アシストを記録しており、2021年3月12日のフィラデルフィア・76ers戦ではアジア出身者では3人目となるNBA通算1000得点を達成しました。
また、2021年5月21日(現地20日)、インディアナ・ペイサーズとのプレイイン・トーナメントに142-115で勝利を収め、2018年以来3シーズンぶりのプレイオフ進出を決めます。
この試合に先発出場し、25分24秒プレイしたた八村塁選手は、FGは8本中6本成功の18得点、4リバウンド、2アシスト、3Pは3本中2本、フリースローは4本すべて成功させ、勝利に大きく貢献することになります。
また八村塁選手は、プレーオフ1回戦フィラデルフィア・76ers戦で日本人で初めてNBAプレーオフに出場し、5試合で平均14.8得点、7.2リバウンド、1.0アシストを記録しました。
中でも3連敗で後が無くなったウィザーズでしたが、ホームに迎えた第4戦の八村塁選手の活躍は凄まじいものがありました。
「センパイ」と呼ぶNBAのスーパースター、ラッセル・ウエストブルック選手との息の合ったコンビネーションも光りましたし、残り47秒、大エースのブラッドリー・ビール選手からパスをもらい、3Pを決めた八村塁選手は最高にカッコ良かったです。
八村塁がレイカーズへ電撃移籍!!
2021-2022シーズン、ウィザーズで思うような成績を残すことが出来ず、チームもプレイオフ進出を逃す事になった八村塁選手ですが、2023年1月23日にロサンゼルス・レイカーズへ移籍することが決まります。
現NBAで最も名高いレブロン・ジェームスが率いるチームで、八村塁選手のこのトレードには衝撃が走りました!!!!
そのシーズンのプレイオフでもまた八村塁選手が爆発する事になります。
1番印象に残った試合はやはりプレイオフ1回戦メンフィス・グリズリーズとの第1戦ではないでしょうか!!!!!!
八村塁選手はベンチスタートながらチームトップの29点と大爆発します!
この数字は1988年のマイカル・トンプソンと並ぶプレイオフでの球団最多記録タイとなり、レギュラーシーズンではベンチにいながらも出れなかった試合もある八村塁選手でしたが、現地メディアからも手のひらを返したような高評価を得られましたね!!!
チームはその後シーズンを優勝したデンバー・ナゲッツにスイープで負ける事になります。
ですが、前述した通り、八村塁選手はプレイオフでの大活躍があり、レイカーズと3年総額5100万ドル(約73億4400万円)の再契約に合意することになります。
八村塁選手にとって、レイカーズへの移籍は自身のNBAキャリアをさらに発展させるため、またNBAでの成功を叶えるために、最も重要なプロセスだった事に間違いはないでしょう。
その為には、このワールドカップ2023を欠場したのは私は間違いではないと思いますし、それを決断した八村塁選手の意見を尊重したいと思います。
まとめ
今回は八村塁選手がワールドカップ2023を欠場をしてしまいましたが、結果的には、渡邊雄太選手が引っ張ってくれて、パリ五輪へ導いてくれましたね!!
八村塁選手においては自身のNBAでのキャリアを優先しての欠場とのことでしたが、次の2024のパリ五輪では是非、八村塁選手に出て欲しい!!!と心から思います!!!
ただ、八村塁選手のNBAでのキャリア、人生を決めるのはご自身であるので、私たちファンはその決断を見守り、応援出来たらと思います!!
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