
長嶋茂雄さんの御冥福を祈ると共に、皆さんで王貞治さんとの名エピソードに浸りましょう。
長嶋茂雄と王貞治。
昭和のプロ野球を語る上で欠かせないこの2人が築いてきた絆には、数々の名エピソードが詰まっているんです。
現役時代から監督として再会するまで、常に互いを認め合い、高め合ってきた“ON砲”コンビ。
そこにはファンの想像を超えるような感動秘話がたくさんありました。
この記事では、そんな二人の物語の中から厳選した5つの名エピソードを紹介します!
・初対面の意外すぎる一言
・ON砲誕生の舞台裏
・引退式で交わされた感謝の言葉
・監督としての再会と深まる絆
・名言に込められた熱い想い
長嶋茂雄と王貞治の知られざるエピソードを通じて、時代を超えて愛される理由が見えてきますよ。
長嶋茂雄と王貞治の名エピソード1:初対面での意外なひと言とは?
ふたりの伝説は、意外すぎる“第一印象”から始まりました。
球界のスーパースター同士、華やかなスタートを思いきや、実際は拍子抜けするような会話から距離が縮まったんです。
長嶋茂雄と王貞治が初めて出会った瞬間、どんな空気が流れていたのかをひも解いていきます。
王貞治が驚いた長嶋茂雄の第一印象
長嶋茂雄が放った“まさかのひと言”に、王貞治は度肝を抜かれたんです。


その日、王貞治は緊張しながら長嶋茂雄に挨拶しました。
すると、長嶋茂雄はニコッと笑って「王くん、今朝ごはん何食べたの?」と突然の質問。
これには王貞治も「えっ?」と一瞬固まったそうなんです。
スター同士の初対面はもっと堅苦しいものかと思いきや、こんなフランクなやりとりがあったなんて意外ですよね。
長嶋茂雄の天性の人たらし力が、ここでも炸裂していたんですね。
こんな予想外の始まりから、深い絆へと発展していくんです。
次は、そんな二人の距離が一気に縮まった“あの瞬間”に注目していきます。
スター同士の距離を縮めた“あの瞬間”
王貞治が心を許すきっかけとなったのは、ある合宿中の“何気ない行動”でした。


その合宿中、王貞治がひとりで黙々と素振りをしていたところ、長嶋茂雄がそっと隣に立って「一緒にやろうよ」と声をかけたんです。
その言葉に驚きながらも、王貞治は思わず笑ってしまったそう。
この時から、二人は毎晩素振りをするようになり、野球の話だけじゃなく、私生活のことまで語り合うようになりました。
まさにON砲誕生の“心の基礎”が築かれた瞬間だったんですね。
スター同士というよりは、野球少年のような純粋な関係性がこのエピソードには詰まっています。
仲間としての距離が一気に縮まったこの出来事こそ、ふたりの友情の土台だったのかもしれません。
次は、そんな二人が“ON砲”として最強のバッターコンビになるきっかけを見ていきます。
長嶋茂雄と王貞治の名エピソード2:ON砲が生まれたきっかけ
“最強バッターコンビ”と呼ばれるON砲の始まりは、偶然の連携ではありませんでした。
そこにはお互いをリスペクトし合い、切磋琢磨する日々があったんです。
ここでは、巨人軍の黄金時代を支えたON砲誕生の背景と、ふたりの関係性の進化を深掘りしていきます。
巨人時代の“勝利の方程式”


長嶋茂雄と王貞治は、ポジションも打順も異なる存在でしたが、ふたりが並んで打席に立つようになったことで、巨人軍は飛躍的に強くなっていきます。
打順が続いていたため、観客は「ONが打つと勝てる」と言い出すようになったんですね。
特に有名なのが、1965年の試合で、長嶋茂雄がヒットで出塁すると、王貞治がすかさずホームランを打って試合を決めたシーン。
この流れが何度も繰り返され、ON砲の名は定着しました。
長嶋茂雄の勝負強さと、王貞治の圧倒的なパワー。
お互いの武器が合わさって、まさに“勝利の方程式”となったんです。
そんな2人の連携がどう進化していったのか、次でさらに掘り下げていきます。
長嶋茂雄の打撃への影響が王貞治に与えたもの
ON砲はただのコンビではなく、互いを高め合う関係でもありました。
王貞治は、長嶋茂雄の打撃フォームや立ち振る舞いから多くを学んだと語っています。
特に「打席に立つ時の気迫がすごくて、自分も真似した」と語っているんですね。
一方の長嶋茂雄も、王貞治のスイングを見て「これほど理想的な打ち方はない」と絶賛していたとか。
ただのバッター同士ではなく、お互いのフォームや練習姿勢にも影響を与え合っていたんです。
とくに印象的なのが、バッティング練習のあとにふたりで“お互いのスイングチェック”をしていたというエピソード。
スターでありながら、仲間として意見を言い合える信頼関係が築かれていたんですね。
次は、そんな信頼関係が際立つ“引退セレモニー”の感動エピソードを紹介します。
長嶋茂雄と王貞治の名エピソード3:お互いを語った引退セレモニー
引退という特別な舞台で交わされた言葉には、二人の絆の深さがにじみ出ていました。
プロとしての戦いを終えたとき、スターではなく“人としての長嶋茂雄と王貞治”がそこにいたんです。
今回はその引退セレモニーの裏側に隠された感動秘話を紹介します。
長嶋茂雄の言葉に王貞治が涙した瞬間
この言葉には誰しもが知っている言葉でもありますよね。
ライバルでもあり、同志でもあったふたり。
後の長嶋茂雄さんへのインタビューではこんなことも語ってくださったいました!
「ワンちゃんもボクも、お互いをライバルと思ってはいなかった。全く意識しなかったと言えばウソになるけど、ライバルというより一緒にやる仲間で、盟友だった。
3番と4番に違うタイプが並んでいたのも、あの頃のジャイアンツの強さだったと思う。ワンちゃんは飛ばす力のある本物のホームランバッターで、ボクは野手の間に打球を飛ばす技術があった。左中間や右中間に飛ばして、二塁打、三塁打にする。チームに貢献する役割が若干違っていて、その意味でも最高のコンビだったと思います」
引用元:NEWS ポストセブン
王貞治と一緒に戦ってきた時間の長さと、心のつながりがぎゅっと詰まった内容ですね。
次の見出しでは、そんな感謝とリスペクトがもうひとつ花開いた、王貞治側のセレモニーについて掘り下げていきます。
引退式で語られた感謝と尊敬の気持ち
王貞治の引退式では、長嶋茂雄からの手紙が読まれました。
その手紙には「ON砲の時代は、人生で一番幸せな時間だった」と綴られており、会場は感動に包まれました。
王貞治も「この人と出会えたことが僕の財産です」と返し、二人の関係の深さを再認識させる場面になったんですね。
引退の場面というのは、どうしても華やかさよりも寂しさが勝ちますが、この二人の場合は違いました。
むしろ“最後にして最高のコンビプレー”とも言えるような美しい空気に包まれていたんです。
表舞台を去るその瞬間まで、互いへのリスペクトがぶれなかったON砲。
次は、そんなふたりが監督として再び交わった時のエピソードを見ていきましょう。
長嶋茂雄と王貞治の名エピソード4:監督として再会した二人のやりとり
現役を退いたあとも、二人の交流は終わりませんでした。
指導者として再びグラウンドに立った長嶋茂雄と王貞治。
今度は監督として、それぞれのチームを率いる立場で交わした言葉やエピソードは、まさに“友情の第二章”と呼べるものでした。
指導者としての葛藤とリスペクト
監督になった二人は、現役時代とは違う立場で再び向き合うことになります。
それぞれが自らの哲学を持ちながらも、互いの考え方に深いリスペクトを持っていたんです。
特に有名なのが、巨人とダイエー(当時)のオープン戦でのエピソード。
試合前に報道陣がふたりに「意識してますか?」と質問すると、長嶋茂雄はにっこり笑って「王くんはいつだって特別」と即答。
一方の王貞治も「長嶋さんのような野球ができたら…と今も思ってます」と応じました。
敵チーム同士でありながらも、互いをリスペクトし合う姿勢に、ファンだけでなく選手たちも胸を打たれたそうです。
現役を終えたあとも、ふたりの絆はより深まっていったんですね。
次は、その関係性がさらに強く印象づけられた“WBC”での再タッグについて紹介します。
WBCやプロ野球界で見せた再タッグの絆
2006年の第1回WBCでは、王貞治が日本代表監督として世界一に輝きました。
そのとき、長嶋茂雄は体調を崩しており現場にはいませんでしたが、王貞治は優勝の直後、インタビューでこう語っています。
「この優勝を、長嶋さんに捧げたい」
この発言に、多くの野球ファンが涙したんですね。
世界一という重みのある勝利を、真っ先に長嶋茂雄へ届けたいという気持ちが、ふたりの絆の強さを物語っていました。
また、のちに開催された表彰式では、長嶋茂雄が王貞治に「君がいてくれてよかった」と感謝の言葉を贈ったという記録も残っています。
現役時代から指導者、そしてレジェンドへ。
どんな立場でも互いを支え合ってきたこの関係こそ、真の友情なのかもしれませんね。
次は、そんなふたりの魂がこもった“名言”に注目していきます。
長嶋茂雄と王貞治の名エピソード5:名言に込められた熱い想い
ふたりの言葉には、野球への愛情と互いへの深い敬意があふれています。
名選手としてだけでなく、“人”として多くの人を惹きつけてきた長嶋茂雄と王貞治。
今回は、その名言に込められた想いを読み解きながら、ふたりの生き様に迫っていきます。
長嶋茂雄が語る“王貞治という男”
長嶋茂雄が王貞治について語った名言の中で、最も有名なのがこちら。
「王くんはね、努力の天才なんだよ」
この言葉は、長嶋茂雄が現役を退いた後、インタビューで何度も繰り返していたフレーズです。
一見天才肌に見える王貞治の裏にある、並々ならぬ努力を誰よりも知っていたからこその表現なんですね。
また、こんな言葉も残しています。
「彼のスイングを見ると、野球が美しく見える。芸術だよ」
これは、ただの褒め言葉ではなく、王貞治の打撃に対する尊敬がにじみ出た一言。
ON砲というより、“王貞治という存在”に心から惚れ込んでいたのが伝わってきますよね。
次は、そんな長嶋茂雄の背中を見てきた王貞治の側からの名言を紹介します。
王貞治が語る“長嶋茂雄の背中”
王貞治が長嶋茂雄について語った名言もまた、心に響くものばかりです。
中でも印象的なのが、
「僕は、長嶋さんの背中を追い続けてきた」
という言葉。
この一言には、選手としてだけでなく、人間としても“目標”にしていた気持ちがこもっていると感じます。
また、もうひとつ忘れてはいけないのが、
「野球が楽しいと思えたのは、長嶋さんがいたからです」
というコメント。
これは王貞治が引退後に語ったもので、長年のパートナーシップがどれだけ王貞治にとって支えになっていたのかがわかります。
名言のひとつひとつに、ふたりが歩んできた道のりと感情が詰まっていますよね。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
・長嶋茂雄と王貞治の初対面は意外な一言から始まった
・ON砲コンビ誕生の裏には、互いを高め合う日々があった
・引退セレモニーでは、涙と感謝の名言が飛び交った
・監督としても再び交わり、深い信頼を見せ合った
・それぞれが語る名言には、熱い友情と尊敬が詰まっていた
長嶋茂雄と王貞治という、プロ野球史に残る伝説の二人。
ただのスター選手ではなく、“人と人”として結ばれた絆の深さが、数々の名場面や名言から伝わってきましたね。
この記事をきっかけに、昭和の野球をもう一度味わってみたくなった方も多いのではないでしょうか。
ぜひ、これからもレジェンドたちの言葉や行動から勇気をもらっていきましょう!
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